楊興新自身が研究、完成させた。和音を出すことを可能にし、従来の胡弓では弦間に挟んでいた弓を解放し、よりクリアな音色を奏でることを可能とした。
楊は、この独自の胡弓を使用し「彝郷月夜」を作曲。この革新的な曲は、中国全土に認められ、国を代表する数々の賞を受賞した。


●ヘッド 糸巻き ●後ろ側
●胴表面 ブリッジ付近 ●横
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 従来、座って演奏する胡弓を、独自のベルトで固定し、立って演奏するスタイルを発案確立した。この新スタイルによって、演奏しながら舞台を自由に動き回ることが可能となった。従来の「静」から「動」の世界へ、1,500年の胡弓の歴史に、新たな業績を残した。‘94年の「七夕胡弓コンサート」で初披露した。
(Photo by KAZUE TAKASU)